2011年11月

【はがれ無線】

本を作るとき、現場がとても注意することは、

「壊れない本を作ること」です。

 

 特に、あじろ綴じや無線綴じの製本では、

製本糊がそれぞれのページにしっかり浸透するように、

製本機のオペレータは細心の注意をはらいます。

 

しかし、本の機能で「壊れてほしい本」もあります。

当社のホームページでも紹介している

「ブックイン・ブック形式」も、

参考書で見受けられる

問題ページと回答ページがはがれるように、

製本工程では工夫しています。

 

そして現在、当社で受注を受けている

「はがれ無線」という製本形式があります。

 はがせるもので身近にあるものでは、

一枚一枚はがせる「メモ帳」などがありますが、

「本」の形にしてからページ毎に

はがして使いたい「問題集」や「ドリル」を製本するときは、

「はがれ無線」という形式を使います。

 ある程度強度があって、しかもはがれやすい本にするには、

微妙な製本糊の調整が必要です。 

 

また写真のように、

本文の背が表紙につかないようにするために、

製本機の調整にも試行錯誤してきましたが、

現在は普通に生産ができるようになりました。

 

もしこのような本の相談があれば、

ご一報をお待ちしております。

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